「ただいま〜」

苺を送ってから家に帰った。

「おかえり。ちゃんと苺ちゃん送ってきた?」
「ったりめぇだろ」
「あぁ…もう苺ちゃんいないと元気出ない」

何言ってんの、ババァ。

「おい、くそガキ」
「あ?なんだよ、クソ親父」
「ちょっと来い」

え?何?
チョット怖いんですケド…

「あの天然ともうヤッた?」
「はぁッ!?」

これ聞くために俺呼んだの!?
ありえねぇ…クソ親父。

「ヤッてねぇよ…」
「マヂかよ!?」

マヂだよッ!!!

「お前のことだからもうヤッたのかと…。じゃああの天然には本気?」
「あぁ」
「へ〜…お前がとうとう本気の相手見つけるとは・・・」
「悪ぃかよ」
「いや…。でもまだヤッてないのか…」

まだそれ言うッ!?

「苺は今までの女とは違う…大事にしてぇんだよ」
「ふ〜ん…週4回は家に女連れ込んできたヤツがよく言うね〜」
「ッ!!それは昔のことだろ…」

確かに中学時代、女癖が酷かった。

愛することを知らなかった俺はいろんな女を抱いてた…

でも満たされることはなかった。

何かが足りない気がしてた。

今はその"何か"がわかる。
本気で好きな相手を見つけたから。