「この映画が観たいの?」
「うん♪」

やっぱ恋愛系かよ…

俺たちは近くの映画館にきた。
今日は初デート☆

「律君ッ!早く行こー!!」

苺は急いでいるのか俺より先の方にいる。

…そんなに急がなくても…

てか…

「苺、あんま走んないで。パンツ見えるから」

なんでそんな短いスカート穿いてるワケ?

「嘘ッ!?」

可愛いけどさぁ…可愛いけど…
俺以外のヤツに見せたくねぇんだよ。

ぎゅっ…

「?」
「俺と並んで歩こ?」
「うんッ!!」

俺たちは手を繋いで再び歩き出した。


男の俺には恋愛系のこの映画が面白いのか面白くないのかはよくわかんない。

だけど女子の苺には面白いらしく、さっきから隣を見ると苺が真剣な顔で映画を観てる。

女子ってなんでこういうの好きなんだろう…

他人の恋愛見るより自分で恋愛した方が絶対面白いだろ。

ぷにッ…

「りちゅきゅん!?」

あ、柔らか…
てか、"りちゅきゅん"って…(笑)

俺は真剣な顔をして映画を見ている苺のほっぺを人差し指で突っついた。