あの子、可愛かったなー。
声まで可愛かったし…
俺はそれから式が終わるまでずっと彼女のコトを考えていた。


式が終わって教室に入った。

俺たちの学年は5クラスあって、俺は2組。

「席はー…っと」

席は名簿順らしく、俺の席は窓側の後ろから2番目だった。
結構イイ席じゃん♪

ん…?
俺の前の席のヤツ…夜神 咲(やがみ さき)…?

咲って…なんか女みてぇな名前だな。
そう思っているとその席に夜神 咲らしき人が座った。

どーせ顔も女っぽいんだろ。
そう思い顔をチラッと見てみた。

イッ…イケメンーーーッ!?
なんだあの美少年はッ!?

夜神 咲は男の俺が見てもカッコイイと思ってしまう程だった。

すげー整った顔。
見た目からして無口でクールなイメージ。

しばらく夜神 咲を見詰めていると、夜神 咲がクルッと振り返り俺を見た。

あ…ヤべェ。
見てたのバレたかな?
"何見てんだよ"とか言われちゃう?
そんなコトを思っていると夜神 咲は俺が予想していたコトとは全く違うコトを言った。
おまけに眩しすぎる程の笑顔で…

「お前、その絆創膏どうしたん〜?めっちゃウケるわ〜」