誠さんは、ソファーに 座ってあたしを 足と足の間に挟んで 後ろから抱きしめた状態で もう一度 「何で、泣きながら 走って、教室から 出て行ったんだ? ん?」 って、優しく聞いてきた 「だって、誠さん、 学校でも、会社でも モテるもん… あたしより、 可愛い人とか キレイな人とか 沢山いるし、不安なの!! あたし達、お見合い っていうか、許嫁 みたいなものだったし、 あたしみたいな子供 好きじゃないでしょ?