「なーにが私物は持って帰れ、よ。何のためのロッカーなのさ。こんな重たい荷物持てないし!」


私、木本聖花(キノモト セイカ)公立高校に通うごくごく普通の女の子。


そして絶賛ブーブー文句を言いながら、小さめのダンボールにいっぱいの荷物を抱えて一人で帰宅中です。

一人の理由は私の最寄駅に、同じ高校の人がいないからなのだ。



「よっこらせ」


そう言って階段を降りようとした途端…