こんなことで、ドギマギしていたら、この先どうするんだと自分に言い聞かせていたが、心臓はやっぱり落ち着いてくれない。


子供が出来たかも知れないと思い詰めて死のうとした沙都を、もし、これで子供が出来ていたならずっと支えて行かなきゃいけないってのに……


ドキドキと冷や汗が止まらない。




あんなにやつれて思い詰めた沙都は初めてだった。


どちらかと言えばノホホンとしているタイプの沙都。



よほど思い詰めたんだろう。



当たり前といえば当たり前で……





あいつを女として意識し始めたのは何時ごろだろうか?多分、中二ぐらいだったと思う。




サッカー部員だけの部室で、先輩も後輩も交じってのボーイズト―クの中で、いきなり先輩の一人が沙都の話題を持ち出した。