美咲先生の事は好きだけど、私は美咲先生にヤキモチを妬いていた。

「……美咲先生って永井先生と仲いいんですね」


私と永井先生の関係は秘密。

だから、ヤキモチを妬いているなんてバレないように、頑張って普通なフリをして聞く。


「諒ちゃんと?うん、まぁ、仲良かったわよ。あっ!もうこんな時間!!未来ちゃん、勉強頑張ってね!!」


美咲先生は腕時計を見ると、慌てて走り去る。


美咲先生は、今から永井先生に会えるんだ。

いいな……

私も、早く永井先生に会いたいよ。


走って行く美咲先生の後ろ姿を見ながら、私はそんな事を思っていた。