理科準備室の甘い秘め事

それは、2年生になってすぐの事。

授業が終わり、帰ろうと廊下を歩いていた。

その時、私は何も無い所で躓いてしまう。


「うわっ!」


こける!


そう思った時、私の身体はしっかりと誰かの腕で支えられていた。


「すっ、すみません……」


顔を上げ、私は助けてくれた人の方を見る。


「あっ、永井先生……」


永井先生といえば、冷たそうだし、何か怖いから、正直あまり関わりたくない先生。

助けてもらっておきながら、“嫌だな”なんて思ってしまっていた。

だけど……


「萩原ー。お前、なんで何もない所で、こけてんだよ」


永井先生は笑いながら、私の身体からそっと腕を離す。