理科準備室の甘い秘め事

「先生、今日は何?」


私は、永井先生と居るとやっぱりドキドキする。

だけど、大分この状況に慣れきて、普通に話せるようになっていた。


「萩原、お前、よく頑張ったな!」


座っている私の横に立っていた永井先生は、私の好きな笑顔で、頭を右手でポンポンッとしてくれる。


「ふふっ」


永井先生に褒められて嬉しくなる。

私の前だけは、優しい顔をしてくれる永井先生。

他の生徒には、こういうスキンシップもない。

っていうか、他の生徒の前で笑っている所は見た事ないし、それ以前に、みんなも永井先生には近付いてこないけど。


私、特別って思っていいのかな?


永井先生は私の事なんて、一生徒でしかないし何とも思っていないだろう。

私の自惚れなのは、わかっているけど。

だけど、私の前だけでは笑ってくれたりするから、そんな風に思ってしまう。