理科準備室の甘い秘め事

窓から夕日が差し込んで来た頃――…


「今日はここまでにするか」

「すみません。永井先生、他にも仕事あるのに。私に付き合ってもらって……」

「わからない生徒がいたら、教えるのも仕事だ……」


そう言うと、永井先生は急に黙り込む。

そして、何かを考えているように見える。


どうしたのだろう?


「なぁ、萩原って何か部活入っていたっけ?」

「入っていないですよ」


真剣な表情をして聞いてくる永井先生に、私は2種類のドキドキを感じる。

何を言われるかわからない怖さのドキドキと、永井先生の真剣な顔に見とれてしまったドキドキ。