理科準備室の甘い秘め事

ずっと黙ったままだった渚が口を開く。


「いつから?」

「一応、昨年のバレンタイン……。その頃は、付き合っているのかどうなのか、私もわからなかったけど」


私の言葉に渚がわからないって感じの表情をする。

だから、その時の事を話す。

そして、言い訳になってしまうけど、バレたら永井先生に迷惑が掛かるから言えなかった事を。

黙って話を聞いてくれた渚。


「正直、言ってくれなかった事はショックだけど。隠さないといけない未来の気持ちもわかるし……」


そう言って、また黙る。

それを、私は黙ったまま聞く。


そりゃそうだ。

親友だと思っていたのに、ずっと隠し事をされていたのだから。

許せないと思う。