「……ナギ?何か知ってるの?」



「え?あ…いや…別に…。」



「何でもいいから
知ってるなら教えて!
喩え彼女いたとしても
頑張るから。」



「……いや…彼女は…
いないよ…。」



「そうなの?聞いたの?」



「あ…いや…そんな
気がするだけ…。」



「そっか…。
じゃあ今度聞いといてね?」



「うん…。」




まさか自分の好きな相手が
親友を好きでいるなどと
報告出来る筈が無い




「ありがとう!
私ナギが親友で良かった!」



「うん…。」



「ねぇナギ?」



「ん?何?」



「ずっとずっと
親友でいようね!」




満面の笑みでそう
訴えてくるハルを見て
ナギは複雑な感情を抱いた




自分は親友を
騙しているのだろうか?




「…ナギ…?」



「……うん!約束ね!」




2人は指切りをした




ナギとハルが交わした
儚い約束であった




第1章 完