店員さんと舜さんが話しているのを少し気にしつつも、
かかっている服を手にとって見てみる。
最近流行りの服や、
ニット、セーター、ポンチョ。
可愛いのがたくさんある。
私もそういうものを着たくない訳ではないんです。
可愛いのは好きだし、見てて心が潤います。
でも、着ないのは一つだけ理由があるんです。
自信のない私がきたらお洋服がかわいそう...
「文花。」
ふと名前を呼ばれて後ろをむけば、
すでに私のサイズに合ったワンピースを袋に入れている舜さん。
すごく楽しそうに笑って私をみおろす。
それをみて私も笑うと、彼の手を握った。
「お家、かえろっか。」
