魔法の指



思わず。

本当に思わず彼の腕を掴んで引っ張る。

彼...舜さんは私の掴んだ手を不思議そうに見て、
それからニコリと笑った。

...わ、わかってくれたのかな...?

私もニコリ、と笑って掴んでいた腕を離す。

すると、

「着てみないと、わからないよ...?」

と、逆に腕を掴まれる。
もう嫌な予感しかしなかった。

変な汗をかきはじめる。

...
やばい