「・・・真剣に相手しても無駄なんだよ。
男は女の顔と体しか見ない。
・・・男の価値をあげるための道具になんかなりたくないね。



それに私は男に人生狂わされたようなものだし。

男に・・・たった一人の母親を奪われたんだ。



いまさら憎しみしかでてこないよ。



"愛しい"だなんて感情・・・とっくの昔に忘れた。




万里もあんまり信じすぎたら駄目だよ?
男なんか・・・いつ裏切るかわからないんだからさ。」



昔のことを思い出し、私は涙がでそうになった。
でも必死にたえた。




万「・・・それを乗り越えようよ。

神様は乗り越えられる試練しか与えないって聞いたことあるしさ!!」




「万里・・・・・・









神様なんかこの世に存在しないんだよ。」





そう言い、私は一人で部屋に戻った。






自分の事でいっぱいだった私は、陰から話を聞いていた人達に気づかなかった。




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