苺「私、健造さんの後を継ぎたいです。」





中学生の苺からそんな言葉が出てきた。
喧嘩を教えたのは紛れも無い俺だ。
花宮組にいる以上、狙われる可能性があるからだ。



しかし後継ぎにしようだなんてことは思っていなかった。
組の為と必死にハッキングを学んでいた苺は毎日睡眠時間を削ってまで頑張っていた。
俺も苺が継いでくれるなら安心できる。
でも……




「お前は女だ。
今から決めなくていい。
それに後継ぎになってもらおうなんて考えてないぞ?
ただ危険だから喧嘩を教えただけであってだな……」



苺「私はっ!!
……組を、組員を守りたいんです!!


こんな突然きた私を家族として暖かく出迎えてくれたみんなをっ……守りたいんです……。



力不足かもしれません。
回りの組から批判が出るかもしれません。


それでも私は…ここを守りたいんですっ!!
これからもっともっと努力して必ずまわりに認めてもらいますっ!!
だから私に継がせて下さい!!!!」




苺は頭を深くさげて言ってきた。




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