「まだ新米なんだから…誰だって失敗くらいするだろ
そんな落ち込むなよ
俺はいつだってお前の味方だから…」
「ん、ありがと」
よしよしって少し冷たくなった手で頭を撫でてくれた
「よし、体冷えるから帰るか
家かえったらまた聞くよ」
「ううん、聞いてくれたから大丈夫
スッキリしたよ」
「…今度からは我慢しないでちゃんと言え、
ばーか」
「あ、ひどい!ばかじゃないもん」
ふーん?なんていいながら私の前を歩き出した彼の口元は緩んでた
好きだな、こういう優しさ
いつも私の小さな変化に気づいてくれて
私を励ましてくれて
その優しさに何度救われたかわからない
