空き教室に入った瞬間――
ダンッ
『いたっ』
「なんでだよっ」
『え?なにが?』
「なんであいつと仲良くすんの?
お前あいつのこと好きなの?」
『え!ちがうよ!』
「じゃあ何で告白された奴と友達になって
しゃべったり触られたりしてんだよ!」
『私は連が好きなんだよ!?
蒼くんはただの友達になっただけ!
好きになんかなってない!』
私は感情が溢れ涙が止まらなかった。
すると何か暖かいものに包まれた。
私は連の腕の中にすっぽり入っていた。
「ごめん、俺が嫉妬しただけ。
だからもう泣くな。」
『嫉妬・・・?』
「お前が葵とか言うし、腕掴まれたりしてたから。
告白だって毎日でずっとモヤモヤしてた。
嫉妬とかまじだせぇ・・。」
『ださくないよ!すごく嬉しい!
それに私は連が好きなんだよ!
連以外の人何か好きになれない!』
そう言って連に抱きついた。
「お前・・こういうことすんの
俺だけにしろよ。なあ、キス・・していい?」
何か聞かれると恥ずかしい。
『うん・・して。』
私は真っ赤な顔で答えた。
「あー、やばい。理性飛びそう。
だけど大切にしたいからキスで我慢する。」
そう言って連の唇が私の唇に重なった。
