不器用な恋


体育館裏に着いたと思ったらいきなり振り返りーー


「好きです!付き合って下さい!」

『……。』

えええええー!!!
イケメンで有名な栄口くん?に告白されるとは!

そんな場合じゃなかった!


『え、と…私付き合ってる人いるので…。ごめんなさい。』


「そっか…。」

栄口くんすっごく悲しそうな顔。

『あの…友達だったら…。』


「え!いいの…?」

『うん!』満面の笑みで答えた。

「やっぱりかわいいね。」


『え!かわいくないよ!だいたい私なんかに告白してくれる人の気持ちがわかんないよ。』


「え…学校1かわいいって有名なのに…鈍感なんだ…。」


『ん?どうしたの?』

「あっなんでもないよ。それより俺のこと葵って呼んでよ!」


『わかった。じゃあ私は紗枝華って呼んで!』


「紗枝華ちゃんって呼んでいいの!」

『当たり前だよ。友達だから!そうでしょ?葵くん!』


「葵くん…//」


『あれ?葵くん顔赤いよ?』


「な、なんでもない!」



そんな話をしながら私の教室に着いた。