しばらくすると紗枝華が起きた。
「私寝ちゃってたんだ!…あ、話って…?」
『俺…紗枝華が好きなんだ。ずっとずっと好きだった。』
「…え?どうして…。先輩と付き合ってるんじゃ…。」
『別れた。本当はずっと紗枝華が好きだった。でも自分の気持ち抑えるために付き合った。それでもいつも俺の視線は紗枝華に行ってしまう。どうしても諦められなかったんだ。』
「そんな…。私だって一緒だよ!岡本くんのことずっとずっと…好きだった!きゃあっ!」
俺はその言葉を聞いて思わず抱きしめてしまった。紗枝華も一緒だったんだ!この小さい体を抱きしめることは無いと思っていたのに。ずっと待っていてくれてありがとう、紗枝華。
