バレー部の君





次の日の昼休みなんとなく桜の木の下に来ていた。




本当にきれいで桜に包まれているような気分になる。



急に人の気配を感じ横を見ると敬太が立っていた。


敬太は私に気づいている様子もなく、桜の木に両手を伸ばしとても悲しそうな顔をしていた。







私はなぜか見てはいけないものを見てしまった気がして静かに教室に戻ろうとした。









「バキッ」



やばっ…。




落ちていた枝を思いっきり踏んでしまった。