力が入らない足をおもいっきりひっぱたき、気合いを入れる。
しっかり2本の足で立ち上がり、私は海に向かって叫んだ。
「優心ー!!ありがとーーー!!!」
このことを受け止めるにはまだかなりの時間がかかるだろうけど、優心と約束したことは守らなきゃいけない。
"幸せになる"―――
いつか、そういう人が現れるよね―――
上にある夜空を見上げた。
真っ黒な夜空には、キラキラ輝く星屑たちが、空いっぱいに散らばっていた。
肌寒くなった体をさすりながら、星空に誓った。
―――絶対、幸せになる―――
流れていく涙を拭い、新しい未来の一歩を踏み出した。
バイバイ。
波の音が優しく静かに鳴り響いていた。
