「大丈夫。」
「え…」
「今日は何もしねーよ。風邪引いてんだからな…
それに…」
俺は美勇に目線を合わせて微笑んだ。
「お前が良いって言うまで、俺はいつまでも待つから…な?」
「んっ…////」
「好きな奴は…大事にしたいし、嫌われたくないもんな…」
チュッ―…
俺は触れるだけのキスを美勇に落とした。
くすぐったそうに、恥ずかしいそうに身をよじって俯く美勇に少し欲情する…
…が、…我慢はする。
男に二言はないっ!
てな?
「んぅ…
あり、がとう…////」
「おう…もうちょっと寝てた方がいいな。
熱あがっちゃっ駄目だからな。」
俺は美勇を抱き上げてベットに寝かせた。
「明日には良くなるよ」
「おやすみなさい…」
「おやすみ…」
汗に濡れた美勇の額にキスを落とし、
頭を撫でる。
すると直ぐに目を閉じて寝息をたてはじめる。
「初恋は実らないなんて真っ赤な嘘だな…」
独り言を零して食器をかたずける。
まだわずかに跳ねる胸を おさえながら。