それからどれだけの時間2人で泣いていたんだろう…
2人とも顔が涙で濡れて目が真っ赤だった。
「フフッ―…
水無月先生…
綺麗なお顔が台無しですよ…」
「…お前、人のこと言えねーぞ?」
お互い顔を見て笑った。
すると美勇がふいに口を開いた。
「―…本当に…」
「んっ…?」
「本当に僕が側にいていいんですか…?
好きでいてもいいんですか…?」
(―…はぁ、
まったくこいつは…)
「あんなぁ…
人のファーストキス奪った上に―…」
「え?
ファーストキス?」
「…中1ん時の人工呼吸。
あれ俺のファーストキスなんだけど…?」
「へ…っっ////」
そう言うと美勇はみるみるうちに顔が赤く染まっていった。
(チッ―…
可愛いじゃねーかこのやろう…////)
美勇はアタフタしたのちに俺の手を握って申しわけなさそうに見つめてきた。

