ギシッ…
「せんせっっ―…////」
部屋には燵矢の声と俺の息。
「燵矢…くん…っっ」
「―…っっ」
燵矢は俺の首に必死でしがみつく。
もし、もしこれが自分の愛している人なら?
どういう気持ちになるのだろう。
今はどうでもいいか。
どうせこれから先、俺が他人を好きになるなんてありえないからな。
「せっ…
ぃっ、やぁ―…////」
「っ、大丈夫?嫌なの?なら、やめるよ―…?」
俺は燵矢の耳元で呟くように問いかけた。
「ち、がっっ―…そうじゃない―…!!」
燵矢は息を切らしながら真っ赤な顔で泣きながら俺に縋る。

