10分後、薬剤師に薬を持ってくるように命令?した俺は神前の部屋へと戻っていた。



「ほら、
腕あげられるか?」


「ん―…」



神前は苦しそうに顔をしかめながら腕をあげている

…その姿を少し微笑ましく思った。




「すいません…先生に
こんな事…させて…
しまって…」


「いんだよ。飯とかいろいろ世話になってるからな…」




素直に

「俺がしたいから。」
とは言えなかった。



こーゆー気持ちになるのは初めてだから…

なんて言えば伝わるかなんて俺にはわからないから。




ピンポーン―…



「あ、来たな。」


俺がベットから腰を浮かすと神前の手が服を掴んでいることに気づいた




「先生…?」


「薬受け取ってくるだけだからすぐ戻ってくるから。」


「あっ…すいません…」



神前の髪を少し撫でて玄関へ向かった。