「…しりとりでもしますか?」
あまりにぐだっている俺が不憫になったのか神前は呆れた顔のまま俺の隣に腰掛けた。
「お前暇つぶしが
しりとりって…
餓鬼か?」
「………じゃあもういいですよ!!」
神前は顔を真っ赤にして立ち去ろうとした
「いーよ。やるよ。
しりとり…」
「…じゃあ先に、先生からお願いします。」
神前はおとなしく隣に座り直した。
「しりとりの【り】からだな。
えー…リウマチ。」
「いきなり病気の名前ですか…。
ち、ち、…治療薬。」
「お前もそれっぽいこといってんじゃねーか。
く、く…クエーカー。」
俺が呟くと神前は顔を歪めた。
「クエーカーって何ですか?」
「キリスト教の一派で平和主義を唱え、謹厳質素な生活をする…」
「へぇー…
じゃなくて。か、が…
ガウス。」
「ガウス…あぁ…!
磁束密度の単位な。」
それからも俺達はなんのまとまりもないしりとりを続けた。

