30分程して燵矢は旧病棟に現れた。 「せんせぇ…?」 「燵矢くっ―…」 「先生、泣いてんの?」 「え、あ… 何でも…ないよ…。」 俺の目からは何故か涙が出ていた。 「せんせ。」 ぎゅぅ―… 燵矢が座り込んでいる俺に抱きついてきた。 「先生、シよ?」 「すぐにじゃないと駄目かな…?」 俺は燵矢の腰に手を回し抱きしめた。 「少しだけこのままじゃ駄目かな、燵矢くん…」 「っ―…//// んーん…全然いいよ… 嬉しい―…////」 燵矢は顔を赤く染め、俺の胸に顔を埋めた。