「お、終わった…
重要書類が多すぎる…」
俺は腕を上げて背筋を伸ばした。
ブブブブ―…
「ん…メール?」
サブディスプレイには
“神前”の名前。
《ラーメン後ちょっとで出来ますよ。
もう帰ってくるんですよね?》
さすが神前。ビンゴ!
《おう。今から帰るから用意よろしく。
卵焼きは?》
俺がすぐに返事をすると神前もすぐに返事をくれた。
《卵焼きは先生が帰ってきてから作ります。
できたて食べて貰いたいので。》
神前は案外可愛い奴なのかもしれない。
人のことをしっかり気遣えるし、人当たりも良いし。
将来立派な医者になるよお前は…
(卵焼き~♪卵焼き~♪)
俺は気分良く病院の駐車場に行き、自分の車に手をかけた。
「…水無月先生!」
?!
「巻さん…?」
(ま、待ち伏せ…
女ってこーゆーとこが怖い…)
「あのっ…
ここに赴任してきた時から先生の事が好きだったんです!
…私でよかったらお付き合いしていただけませんか…?」
(正直タイプじゃねぇ。
今までとっかえひっかえ関係持ってきたけどそれはそいつらの顔が綺麗だったのもあるし、
女なら立場とかも考えてのこと…)
どうしよう、どっからどこまで見ても普通の顔の普通の看護士…

