以前、俺が担当した患者だった。


まだ17歳の少年…





『っせん、せ―…


「会いたい。会いたいんだ。君に…」


『―…今、どこ?』


「病院の旧病棟…」


『…今から行くから待ってて。』



プツッ―…





「……はぁ…
くそったれ―…」


彼が入院していたとき彼は俺に
《好きかもしれない》

と、告げた。



でもそれはとても曖昧なものだった。

たまってた俺は

「試してみよう。」
と、この旧病棟で体を重ねた。


それから退院まで度々
ここで体を重ねた。





相手が男であろうが女であろうが俺には関係ないんだ。