「水無月ぃおはよー…」
「おはようございます
佐伯<サエキ>せんせ―…」
ぎゅーっ!
廊下を歩いていくと、俺より年上の
佐伯 南々世
<サエキ ナナセ> が居た。
何故かいつも挨拶の後に抱きついてくる。
「お前ホント綺麗な顔してんのなぁ~…
男にしとくのもったいねぇー!」
「ありがとうございます恐縮です。」
ニコッ
…と何気ない会話をしていると更衣室の方向から神前が歩いてきた。
「おぉ~!研修生ー!
おはよー!」
「あ、佐伯先生…おはようございます。」
神前は佐伯にぺこりと頭を下げた。
ぎゅーっ!
「な!?何ですか!?」
「お前も可愛い顔してんのなぁ~♪」
佐伯は神前に抱きついて首に顔を埋めた。
「ネコっ毛だな~。」
「やっ―…」
「ん?どした?」
「く、首元で喋んないでください…
力抜けます…」
神前は後ろに飛び退いて首筋を押さえた。

