「?何ですか?」 「手ぇどけてみろ…」 神前の手を引っ張り顔を近づけた。 「……………あの。」 「あぁ…ちょっと赤いな あとで塗り薬やるから院長室まで来い。」 「……………。」 神前は何も言わずに俺の顔をジッと見てくる。 「聞いてんのか神前。」 「あ、はい。 わかりました!」 「?」 (変な奴。) それから俺と神前は一言も話すことなく病院に足を踏み入れた。 そして俺は眼鏡をかけていつものポーカーフェイスを作った。