「すいません…」
「何で謝るんだよ…」
「仕事で疲れが溜まるのは自分がまだまだ未熟だからで…だから…」
申し訳なさそうに肩をしぼめる神前を見て、
どうすればこの
【ネガティブ野郎】の
思考を普通に出来るのだろうと悩み始める。
「研修生だろうがほんもんの医者だろうが適度な休みは必要だ。
休まなすぎて仕事に支障が出るのも迷―…
…どうかと思うし…。」
迷惑。
これを言うとこいつはまた気にかけるだろうから言わないようにしよう…
「本当ですか…?」
「俺が言うんだから絶対だよ。なめんな。」
俺が鼻でフンと笑うと
「そうですよね…
ありがとうございます。
お言葉に甘えて明日はお休みを頂きます―…!」
(…ちょっとイヤミっぽく言ったのに…)
神前は嬉しそうに笑う。
俺には少し…
いや、とてつもなく眩しい。

