「笑顔のほうが―…
…いえ、何でも。」
神前は俯いて目を閉じた
「…眠いのか?」
「いえ…
ただ最近ゆっくり休んでないなぁと思って…」
「お前…」
横顔が少しだけやつれているように見えた。
(研修生ってもかなりの量の仕事任せてるらしいからな…)
ふぅ、仕方ねぇ。
「明日休んで良いぞ。」
「へ…?休んでいいってどうしてですか?
あ、何か仕事失敗しましたか!?」
神前は俺の服の裾を掴んですごんできた。
「あぶねーな。事故ったらどーすんだよ…」
「あ、すいません…
でも何で…邪魔ですか
研修生って…」
「何でお前はそう何でもネガティブに考える…
普通の休暇だ。
…お前研修来てから一回も休んでねぇらしいじゃねーか。」
俺なりの優しさなのかなんなのか。
(人を気遣うって事
あんましねぇから困ったもんだ…)

