そしてある日、偶然見てしまった。 「…せんせ―…////」 水無月先生が旧病棟で男の子と身体を重ねているところを。 (み、見てはいけないものを―…/////) しかし僕の体は動くことなくその場に立ち尽くしてしまった。 そして呆然とその光景を見ているとあることに気がついた。 見ていない。 先生の目には誰も映っていない。 それに先生の顔が何だか悲しそうに見えた気がした。