俺はとっさに立ち上がり神前の腕を引き、側にあった掃除用具入れに隠した。
「なっ―…」
ガタンッッ!!!
「先生どうしたの…?」
「あ、何でもないよ。
それより燵矢くん…ひとりで帰れるかい…?
送っていこうか…?」
「んーん…いい。大丈夫だから。」
燵矢はそう言うと服を着始めた。
「じゃ―…俺こっちから帰るね。見つかったら駄目だから。」
そう言って燵矢は裏口から出て行った。
「っっ―…はぁ。」
カチャ―…
「何、するんですか水無月先生…」
「すいませんね、
神前くん…燵矢くんは思いつめる癖がありましてね。」
俺は掃除用具入れの中から出てくる神前に笑いかけた。
ビクッ―…!
「……………。」
「えっと、その…」

