「スー…スー…」
俺が散々ヤったせいか燵矢は眠ってしまった。
「そこの人―…出てきて下さいませんか…?」
ガタガタッッ―…
ドアの隙間から覗いていた人物は慌てていたようだが、以外と素直に出てきてくれた。
「…神前<カンザキ>くん…ですよね?」
「み、水無月先生…
あの…
僕はっ、他人の趣味にどうこう言うつもりはありませんから!!」
ドアの隙間から出てきたのは大学研修生の
神前 美勇
<カンザキ ミユウ> 24歳。
「そうですか…」
「あ、でも…覗いていたことは謝りますっ
すっ、すいません…でした…」
神前はビクビクしながら深々と頭を下げた。
こいつと顔を会わせることは何度かあった。
そりゃ俺の病院に研修に来てるんなら当たり前だわな。
でも何故かこいつは俺をみるといつもビクついていた。
「かんざ―…」
「んぅ―…せんせ…?」
!!
俺が神前に話しかけようとしたとき燵矢が起きてしまった。

