その頃、松本は新幹線に乗っていた。

まだ日村との集合場所まで時間がある。

富士山が見えた。

「くっそー・・・間に合うか?」

日村は、時計をみた。

日村とは静岡駅で待ち合わせしている。

二時間半でいける距離だ。

だが、集合時間を誤ってしまっていた。

旅館からでたのが6時で京都についたのが7時だった。

そっから2時間は、9時なのに8時半といってしまった。

電話をしても電話にはでなかった。

・・・まさか

なんて考えると身震いした。

そんなときに、メールが届いた。

急いで受信BOXを開いた。

・・・B組からだった。




TO 松本先生
FROM 相模

*添付ファイルあり


先生、お体大丈夫ですか?
二日間ねていらっしゃらないので
クラス一同心配しています。
私たちは今、晴香がくるのを待っています。
そして歓迎会を予定しています。
いつお戻りになられるでしょうか?
返信いつでもいいですので、ください。

 相模皆子





添付ファイルを開くと、B組のみんなの集合写真だった。

それは女子部屋で撮っているのがすぐにわかった。

「ったく。」

松本はかれらをみて心が温かくなったのを感じた。

とりあえず、返信はしなかった。

いつでもいい

と書かれていたから

あと10秒でつく

ってくらいにしようとたくらんだのだ。



すると、着信音がなった。