なぜか。

そう松本に中村は問われた。

「先生。非常にお恥ずかしい話なんですけど・・・。」

・・・なんだそれは

松本は顔がひきつってしまった。

「・・・もしや。あれか?寝坊か?」

「・・・いえ」

・・・なんなんだ?

「いいか聞くぞ。なんなんだ?」

「北野にきいてください」

桜は冷たく言った。

松本は渋々北野とおるの席に行った。

バスに揺られてふらつく。


松本は北野にきいてみた。

「あぁ。」

北野は知っているようだった。

「それはですね・・・・。」

「もったいぶるな。」

「あ・・・えっと。」

北野の目線は定まらない。

「先生。北野、南のプリントに集合場所のところ東京駅って書いたんですよ。」