そんな会話をしていた。
待機場所は暑かった。
そう,梅雨のじめじめした気候と太陽の暑さが3-Bを苦しめていた。
特に、匂いがつらく
汗臭さが待機場所に漂うこととなったのだ。
そんな録画も全班無事に終わった。
教室に戻った。
「暑いな。」
松本は、額の汗をぬぐった。
「冷房かけてくれよ~。」
とおるが嘆いた。
松本は、うちわを差し出した。
「うっわ。不要物!」
「じゃあやらん。」
松本はうちわで自分に風を吹かせた。
「それもそれでせっこいよなあ。」
「お前というやつは・・・」
松本はあきれるばかりだった。
「それより、録画が終わったので修学旅行の事前調査はこれで終わりとする。」
松本はみんなにプリントを配った。
教室中がザワザワしはじめた。
配られたプリントにはよく聞いたことのある名前のお寺や建築物が書かれていた。
また二枚目には時刻がたくさん書いてあった。
「京都はタクシーに乗って各班行きたいところに行く。」
「タクシー?!」
とおるは叫んだ。
「だから三万なのか!」
「大丈夫だ。タクシー代は積立金で払うから。」
松本は、言う。
「それと、二枚目のプリントの時間をみながら四時までに帰ってこれるように各班計画し、班長が提出しろ。あと、観覧料金を取られる場合があるからそれは自腹だ。あとは駐車料金とかな?それも書いて提出しろ。以上。」
だめだ、わかんねー
ととおるが心の中で思った。
行動時間は10時から4時までだ。
昼も自分たちで取らなければならなかった。
またお土産もこの日に買わないと、もう買えなくなるらしい。
一日目は奈良で午後には京都。
そして二日目は京都の班行動。
三日目は帰宅のバスに乗るのだった。
「・・・俺らできんの?」