「分かった。分かったから」

すぐに私から離れて下さい。


「石川~!やっぱお前っていいヤツだなぁ」

立ち上がった彼はニコニコと笑いだした。

なんか、相談事がどっかにいってる気がすんんだけど....

「斎藤くん、助けてって....」


「あぁー。そうそう、昨日携帯落ちてなかった?」


「え"っ?けーたい?」


なんで?なんで、なんで?


「そーなんだよ。携帯落ちてなかった?」

ヤバい....


「昨日って斎藤くん、昨日は、は、話してたじゃない、彼女と....」


私、明らかに動揺してる....


「違うよ。...んーと、黒色のやつ」


やっぱり、あの携帯だ....!