「ごめん。分かんない....かも....」

「ほんとに?」

疑いの眼差しでこちらを見つめる斎藤くん。


「本当に、分かんない....かも、です」

思わず顔がうつ向いてしまう。


人の目を見て嘘つくのって、難しくてやっぱ嫌い。


斎藤くん、めっちゃ私のこと見てる....

「あ、あの....」


もうムリ!約束破ってごめんなさい!!

決心して本当のことを斎藤くんに話そうとしたとき、


「やっぱり、しらないよな。わるい!石川」

「へ?」