セミが忙しく鳴く。


私の長い黒髪はうっとうしい。



自転車に股がり、学校への道を進んだ。





学校に着くと、いろんな声がする。



まぁ、私にかけられる声はないけど。


私はみんなに気づかれないくらい薄い存在。


理由はきっと人見知りだし、目立つことは嫌いだから。

ノリも良くないし…


つまらない人間ってこと。