まさか!


「ヨリくん?」

「うん。久しぶり、琴佳」


またヨリくんの顔は見えない。


「私ヨリくんが幽霊かと思いましたよ!」

「あはは!違う違う」


またいい香り…。


「あの…メガネ…」

「…返してもいいけど、俺はこの場を去るよ?」

「え…どうして?」



ヨリくんは私の頭を撫でる。



「正体がバレたら嫌われるから」

「そんな…嫌いになんて…」