そこは枯れ果てる事を知らない木々が生い茂る森だった
今ではその面影を見る事は出来ない
もう何もないんだ
全てを無くし ミドリは灰となって消えうせる
 
 
薄暗い森の中 悲鳴が聞こえたような気がして
少女は駆けた
この世の終わりを感じて
山は燃え,木は枯れ,動物は命絶え
ミドリがどんどん無くなってゆく
少女は静かに問い掛けた
しかし森は返事を返さない……
 
 
昔のミドリと今のミドリは全然違う
少女はやがて泣き出す
同情でも何でもないない
少女はただ一本の木を見つめている
やがてその木も枯れるだろう…
 
 
 
ほの暗い森の中蝶が二匹飛び交う
少女は話す「この森はどうなってしまったの?」
山は燃え,木は枯れ,動物は命絶え
蝶はやがて幻想のように消え 少女は静かに目を閉じる そして
森と一緒に消えてゆく……
 
 
昔のミドリと今のミドリは全然違う
少女はやがて泣き出す
同情でも何でもないない
少女はただ一本の木を見つめている
やがてその木も枯れるだろう…
 
 
山は燃え,木は枯れ,動物は命絶え
ミドリがどんどん無くなってゆく
少しのキセキも信じたい
だけど 信じる力もない……
 
 
昔のミドリと今のミドリは全然違う
少女はやがて泣き出す
同情でも何でもない
少女はただ一本の木を見つめている
やがてその木も枯れるだろう…
 
 
 
これはとある国のとある話し
この話しはお伽話だけど
そこにある木 見つめてご覧
変わり果てた姿で突っ立っている
やがてその木も枯れるだろう……
 
 
 
やがてその木も枯れるだろう