「なに……コレ?」 茫然と黒い闇を映し出しているモニターを見つめ、小さく声を漏らす。 ……その瞬間だった。 パッとモニターに何かの影が浮かび上がる。 それは……少年だった。 小学生の高学年くらいに見える少年が、偉そうに足を組んで黒い椅子に腰かけている。 髪の毛も、着ている服も、履いている短パンもブーツも……全てが黒一色の不思議な少年。 そんな少年の顔には……銀色に鈍く光る仮面が嵌められていた。