さっきまでの『黒』は消し飛び、辺りにはただ『白』の空間が広がっている。 ……眩しい。 闇に慣れつつあった目に光が沁み、目を細めたまま辺りを見回す。 ……そこはやはり思ったとおり、小さな四角い空間だった。 まるで大理石の様なツルツルの床と壁だけの何も無い空間。 しかし、さっきと一つだけ違ったところがある。 目の前の白い壁に……大きなモニターが付いていた。