「……寒い」 そう小さく呟いて、シャツ一枚の薄着の体を擦った。 「このまま凍死なんて笑えないな」 そう言って凍りつく様な冷たい笑みを浮かべて見せると、藤谷は怯えた様にビクッと身を竦ませる。 「だ、大丈夫だって。この世界の気候は一応その光景に合わせて設定してあるみたいだけど、命の危険があるほどには変動しないはずだ。俺、前に火山に出た事あるけど、多分三十度ぐらいだったもん。ココだって十度はあるんじゃないの?」 藤谷はそう弁解してアハアハと笑うと、窺う様に俺を見つめた。