……壁? どうやら目の前に壁があるらしい。 その壁は地面の感触と同じで、ツルツルとしている。 壁に左手を触れたまま右手を進行方向に伸ばし、右に向かって歩いていくと、右手にまた何かが触れた。 ……壁。 それはやはり壁だった。 そのまま同じように右回りに進んでいく。 それから四回ほど同じことを繰り返して、一つの結論に至る。 ……どうやらここは小さな部屋らしい。 小さな四角形の何も置かれていない部屋。 しかしそれなら……一つおかしな事がある。