「使わないって……何で……」 「見れば分かんだろ。俺はもうすぐ死ぬ。この怪我じゃそう長くは持たない。だからそれはもう俺には不要だ」 「……そんな」 男の告げた酷く冷静で、そして悲しい真実に、思わず言葉を失った。 「お前、年はいくつだ?」 「……と、年?今、17……ここに来る前は普通の高校生だったはずだけど」 その俺の答えに男は微かに笑うと、小さく息を吐く。